Claude Codeで星占いアプリを自作した話【AI占星術の制作記録】

「AIで占いアプリって、実際どこまで作れるの?」と気になっている方はいませんか?
プログラミングの経験がなくても、Claude Code(AIコーディングツール)があれば、本格的な星占いアプリを自作できます。とはいえ、順調に進んだかというとそんなことはなく、リリース直後に突然壊れたり、設計方針を途中で変更したり、なかなかドタバタした、でも楽しい制作でした。
この記事では、Claude CodeとGemini AIを使って星占いアプリを作った過程をそのまま公開します。工夫したこと、失敗したこと、予想外のトラブルまでもらさず書いてみました。「AIで何か作ってみたい」と思っている方の参考になれば幸いです。
タロット占いの次はホロスコープ──先に作ったのに後回しにした理由
実はこのホロスコープアプリ、タロット占いアプリより先に作っていました。
以前公開した「【バイブコーディング体験記】Claude Codeでプログラミング経験ゼロからWebアプリを作れた話」の中でも少し触れたのですが、ホロスコープのほうが1作目で、タロットが2作目です。なのに記事にしたのはタロットのほうが先でした。やっぱり最初に作ったものなので完成度が低かったからです。
その後、ホロスコープアプリをいろいろとアップデートしました。デザイン的にはミニマルでシンプルな仕上がりですが、機能面はかなり詰めてみました。今回はその制作記録をまとめました。
v1:とりあえず動くものを作ってみた
最初のバージョンは、とてもシンプルなものでした。
- 12星座から自分の星座を選ぶだけ
- 「今日」と「今週」の2種類の占い結果が表示される
- 名前も生年月日も一切入力不要
当時はアプリの作り方もよくわかっていなかったので、まずは動くものを作ることを優先し、最初のモデルはすぐにできあがりました。
ところが完成した直後、Claude Codeに「これ、どうやって占ってるの?」と聞いてみたところ、返ってきた答えは「ダミーです」。星の位置に関係なく、占い文章がランダムに表示される仕様になっていたのです。
それはすぐに出来上がるはずですね。
そこから試行錯誤が始まりました。「占い文章をどう作るか」の話ではなく、「そもそもどんな計算で占うのか(アルゴリズム・根拠)」についてAIと壁打ちを繰り返しました。自分でもよくわからない部分はAIに質問しながら整理していき、v1の段階でもそれなりに機能するものに仕上がりましたが、v2でさらにこのあたりをブラッシュアップしていきます。
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約1カ月後にv2へ進化:「パーソナル機能」の追加
v1から約1カ月後、ふと思い立ってバージョンアップしました。
それが「パーソナル機能」です。
生年月日入力→出生時刻・出生地まで対応
パーソナル機能では、以下を入力して占います。
- 生年月日(必須)
- 出生時刻(任意、わかれば)
- 出生地(任意、わかれば)
星座を選ぶだけだったv1と違い、生まれた日・時刻・場所から占星術的な星の配置を計算して鑑定します。出生時刻や出生地がわかると、月星座やアセンダントまで計算できるようになるため、より精度の高い結果が出せます。
占いのアルゴリズムについては、AIに質問しながら一緒に考えました。正直なところ、計算の細かい部分は私も全部は理解していません。ただ、AIとの対話の中で整理した内容はアプリ下部の「用語集」にまとめてあるので、興味のある方はぜひ見てみてください。
無料で動かすための2つの工夫
毎朝0時に「作り置き」する仕組み
AIを使って文章を生成するとき、一番コストがかかるのは「AIを何度も呼び出すこと」です。
そこで12星座の通常占いについては、毎朝0時に自動でAIを起動し、12星座分の占い文章を一気に作り置きする仕組みにしました。ユーザーがアプリを開いたときに返すのは、その作り置きです。アクセスが何万回あっても、AIの呼び出しは1日12回だけで済みます。
この設計のおかげで、AI利用料は無料枠の範囲に収まっています。
コスト爆発を防ぐ多層の安全弁
パーソナル機能では、アクセスするたびにリアルタイムでAIを呼び出します。そのためGemini APIのコストが最初から気になっていました。「APIの請求が突然すごい金額になっていた」という話はよく聞きます。できることなら使用上限を設定しておきたかったのですが、調べてみるとAPIレベルでの上限設定はできませんでした。設定金額に近づいたときにアラートを出す設定はできたので、とりあえずそれを入れておきました。
ただ、アラートだけでは不安です。短時間に大量のアクセスが来ると、料金が跳ね上がるリスクがあります。
そこでアプリ側でも以下の安全弁を多層で組み合わせました。
- 1分間に5回まで
- 1日50回まで
- 1日の上限を超えたら自動停止
APIの請求に上限は設定できなくても、アプリ側で呼び出し回数を制限すれば実質的な歯止めになります。
つまずいた3つのポイント
スマホの日付入力が使いにくかった
生年月日を入力する画面に、最初はスマホ標準のカレンダーピッカーを使っていました。カレンダー形式でタップして日付を選ぶUIです。
使ってみると、操作しにくい上に占いアプリの雰囲気に全然合わない。急遽、数字を打つだけで自動的に「1990-04-15」の形に整形される独自の入力欄に作り直しました。
小さなことに見えますが、実際に使ってみないと気づけない部分です。
アクセス制限の「ちょうどいい値」が難しい
悪用を防ぐためのアクセス制限の数値は、リリース当日だけで3回変更しています。
最初は厳しく設定しすぎて、自分が使うだけでも制限に引っかかる状態になりました。緩めたら今度は緩すぎると気づき、また締め直しました。
「実際に使ってみないとわからない感覚値の話」の典型です。設計時に想像で決めた数字と、実際に手を動かして出した答えは違う。何事も試してみることが大切だと改めて感じました。
GoogleのAIモデルが廃止されて突然壊れた
リリースから約1カ月後、アプリが突然動かなくなりました。
調べると、使っていた Google の AI モデル(gemini-2.0-flash)が廃止されていました。新しいモデルに切り替えたところ、今度は別の問題が発生。Claude Codeによれば、新モデルには「考えてから答える」機能がデフォルトでオンになっており、その「考えた内容」が占い文章の前に混じり込んでアプリが正しく動かなくなったのです。
再発防止として、モデル名を設定ファイルで管理する仕組みに変更しました。次にモデルが変わっても、コードを書き直さずに設定を書き換えるだけで対応できます。
デザインで2案作って迷ったが、結局最初に作ったシンプルなデザインにしました。
デザインは2パターンを実際に作って比較しました。
- 天文台・プラネタリウム風(深い青×水色×銀、欧文の飾り文字)
- 和モダン・宿曜占い風(紺×朱×金、日本語の明朝体)
どちらも良さがあり、かなり迷いました。
一旦はプラネタリウム風の配色をベースに、ダークモードを標準仕様として採用しましたが、結局最初に作ったシンプルなデザインにしました。ダークモードの色合いがけっこう気に入ったのもあります。
デザインの変更は次のテーマにしようかと思っています。

Claude Codeは「一緒に考えてくれる相棒」だった
こんな感じで実装の過程についていろいろと書きましたが、ほとんどはClaude Codeと壁打ちしながら、アドバイスをもらいながら進めていったという感じです。
疑問点や懸念点を伝えると解決策を提示してくれます。複数の選択肢があるときは、おすすめの方法を積極的に推奨してくれるので、判断に迷うことが少ない。APIの扱いやセキュリティについても、都度相談しながら進めることができました。
ただ、訊けば何でも答えてくれる一方で、一抹の不安がありました。「これ、ハルシネーションだったらどうしよう」というやつです。実際、「申し訳ありません、方向性を間違えました」と謝られたこともあって、「あの説明は正しかったの?」と不安になる場面もありました。
そんなタイミングで、ちょうどぴったりの教材を見つけました。まさにタイムリーでした。
むなかたそうりさんの「AI時代の開発の教科書」です。以前からこの方の教材にはお世話になっていたのですが、今回も助けていただきました。初学者が引っかかりやすいポイントに先回りして教えてくれる構成で、なんとなく知っていたようなことも改めて体系立てて学ぶとスッキリとして、少し安心感につながりました。ちょうど知りたかったことがコンパクトにまとまっているのもよかったです。
同じような方はこちらから覗いてみてはいかがでしょうか。アフィリエイトリンクなので、購入いただくと僕にも少し入るようですが。
AI時代の開発の教科書➡ https://brmk.io/pcHuGd
まとめ
この記事で紹介した内容を整理します。
- Claude Codeを使えば、プログラミング未経験でも星占いアプリを作れる
- v1はすぐに完成。約1カ月後にパーソナル機能(生年月日など入力)を追加した
- 毎朝の「作り置き」で、AI利用料を無料枠に収めている
- AIモデルの廃止でアプリが止まったが、設定ファイル管理に切り替えて対応した
- デザインは2案作って悩んだ末、結局シンプルなデザインにした
想定外のことが起きて思わぬところでつまずいたりするのですが、たいていのことはAIとの対話で解決できます。試行錯誤しながら、実装の途中で「こうしたらどう?」とAIに相談する——そんなやり取りの中にこそ、AI時代のアプリ制作の楽しさがある気がしています。不安なこともAIと学びながら解消しつつ、少しずつ前に進んでいける。それがいまのやり方に合っています。
タロット占いアプリの記事もあわせてご覧いただけると嬉しいです。
